仕事をサボって江の島に行った話
満員の通勤電車に揺られながら(次の駅で降りて海でも見に行っちゃおうかな...)なんて思ったことありませんか?
私はこの夏それをやりました。
その時のことを思い出して書きます。
今年行った場所 Advent Calendar 2016 - Adventar 20日目の記事にも参加しています。
下り方向の電車に乗り換える
実質これが一番実行ハードルが高い。あらかじめ「海に行く」と決めて行動しては意味がないからです。衝動的に行動するからこそ得られるグルーヴを感じたかったのです。
どんなにツラくても電車に乗って職場にさえ行ってしまえば海のことなど忘れてしまうし、一日は慌ただしく過ぎてゆく。なので長年チャンスは訪れませんでした。
ただ、その朝はなんとなく『予感』がありました。
とりあえず会社に向かう電車に乗り、一駅移動する間に考えます。
やらなきゃいけないタスクはあるけれど、絶対今日が締切というわけでもない。午後の会議は謝ればいいや...。
やるなら今しかねえ!
江の島に向かう
私は小田急線ユーザーなので、下りに乗れば行先は必然的に江の島です。
急行を使えば一時間ちょっとの道のりですが、あえての各停に乗りました。
そしてiPhoneでとびきりエモいプレイリストを選び、都心からどんどん離れてゆく風景を眺めながらしばし後ろめたさと感傷に浸りました。
が、小一時間も経つとだんだん飽きてきます。
相模大野を過ぎたあたりから仕事のことは完全に脳内から消え去りました。
江の島着
江の島についたのは正午ごろ。
真夏、平日の江の島は学生が多かった。そこそこ混んではいたけれどウンザリするほどでもない。ただ暑い。5分で脳がショートするほど暑い。
海を見ながらビールを飲みつつさらに感傷に浸る...という計画は早々に諦めて、付近を20分程度ウロウロして海辺から退散。
片瀬江ノ島駅前のコンビニで梅おにぎりとポカリを買って(とにかく塩分を欲していた)、ベンチに座って食べました。
こうして社会人となって以来、長年のロマンであった『仕事をサボって海を見に行く』というライフイベントがなんとなーく実現されたのでした。
海は目的じゃなかった
真夏でなければ海を眺めながらエモを高めることができて、より満足度の高いイベントとなったかもしれません。
“旅の本質は移動”だとも言いますが、今回のケースでは下り電車に飛び乗った瞬間の胸の高まり、解放感は何ものにも代えがたいものがありました。
というかそれが全てだったかもしれない。
いざとなれば仕事を放り投げて海に行っちゃえばいい、そういう選択肢を現実的にすることで、日々の閉塞感に風穴をあけることが目的だったのだと思います。